私がObsidianを使い始めたのは2022-8-18です。最初のコミットが残っていました。

- ファイル数:554
- 調査コマンド:
find . -name "*.md" -type f | wc -l
- 文献ノート:119
- 公開ブログ:44
私はDailyノートを採用していないのでファイル数はそれほど多くはないのですが、永続化ノートと文献ノートを丁寧に育てています。その他としてはブログ記事もObsidianで書いていますので、原稿が残っています。
私のObsidianの使い方
PKM(Personal Knowledge Management)システムとしては、Zettelkastenを採用しています。ドイツの社会学者であるニクラス・ルーマンが考案したものです。Zettelkastenについては以下に書いております。

さて、私がObsidianでZettelkastenを実現するにあたり、フォルダ構成は自分なりに変更しています。
.
├── Canvas
├── Thinking
├── Literature
├── Clippings
├── Blog
├── Template
└── Attached
Canvas
私はCanvasを使ってアイデアの醸成を行っています。Zettelkastenの強みは複数のノートの組み合わせによる新たなアイデアの創出です。ノートを組み合わせるときは全体を俯瞰して見れたほうが思考のつながりを生みやすいので、私はCanvasにすべての永続化ノートと文献ノートを表示するようにしています。
Thinking
永続化ノートやブログなどのアウトプットになる前のものを格納します。
Literature
文献ノートです。 Kindleで読んだものと紙で読んだものをまとめています。 Kindleで読んだものであれば簡単にMarkdownで残せるChrome拡張機能を作っています

Clippings
Webのクリップを格納しています。 Obsidianが提供しているChromeの拡張機能を使っています。 ただ、Webクリップはデータ保存を目的とするのですが、備忘録という意味のみではあまり使っていません。
Zettelkasten内で引用したいときだけ、元のWebページがなくなってしまうと悲しいので、残すようにしているだけです。
Blog
ブログの記事を入れています。 Obsidianで執筆して、そのままWordpressへアップロードすることで公開しています。
独自のプログラムを作成しているので、Obsidianから既存の記事を編集してWordpreddにアップロードしなおすこともできます。 詳しくはこちらを参照ください。

Template
以下を準備しています。
- Blog用
- Permanent用
- Literature用
Attached
Markdownに貼り付けた画像などが自動で格納されます。 画像の管理は複数あると思いますが、私はすべての画像を1箇所に集める方式が好みです。
Obsidianで大好きな機能。それはCanvas。
Obsidianの大発明といったらCanvas機能ですね。
最近のディスプレイは広大な敷地を誇る大画面において、マインドマップのようにカードや矢印を簡単に追加できます。
CanvasにはCanvas上でのみ表示できるものと、既存のノートを表示するという2つの仕組みがあります。
カードはCanvasから直接ノートに変換することもできます。ノートに変換すればローカルでもMarkdownファイルとして保存されますね。
私が文章のネタを考えるときは、最初にCanvas上のカードを作成してから書き始めるようにしています。ある程度、書くことができたらノートに変換しています。

私のCanvasの使い方はこちらを見てみてください。

Obsidianを使っての困りごと
複数のデバイスでのデータ共有がやりづらいことです。私はサブスク費用を抑えたいので無料でできる方法を採用しています。
やり方は以下を参考にしてください。

困っていることは、1つのブランチで作業することによるコンフリクト発生です。
スマホでは細かなコマンド操作ができないので、コンフリクト解消が困難です。もしスマホでコンフリクトを発生させてしまうと、ObsidianのVaultを削除して、cloneし直すということをしていました。
なので、必ずObsidianを起動したタイミングでPullし、アプリを終了するまでには最新版をPushする運用を必須にする必要があります。
ただ、コンフリクトについては、スマホ側では別ブランチのみを使用することで解決できます。
定期的にパソコン側でコンフリクト解消を行い、リモートのモバイル専用ブランチを最新にしておきます。
これでスマホでも次に起動したときに最新のリモートブランチを取得すれば大丈夫です。
ただ、パソコン側と同じファイルをスマホでも編集したいという場合、スマホ側には最新データがない可能性もあります。
なので、スマホでは基本的に新しいメモを作成することに注力したほうが良いでしょう。
Obsidianを選んだ理由:ノートアプリに何を求めるか
- 画像が貼りやすいこと
- テキストベースで個人での管理が可能なこと
- フォルダ分けができること
- 複数の端末で簡単に共有ができること
- 見た目の通りに編集できる(WYSIWYG)
NotionやOneNoteはフォルダ管理ができません。あくまでページを親として子ページを作成することはできますが、僕にとってはUI/UXが向いていませんでした。フォルダでまとめられるようになっていればNotionも最高だっただろう。
他のノートアプリの悪口を書きたいわけではないので、この辺にしておきます。
また、Markdownアプリとしては、大きく分けて3種類あります。
プレーンエディタ型
- Markdown記法をそのまま書いて、別ペインでプレビュー
- VSCode
WYSIWYG型
- 書いた瞬間に装飾が反映され、Wordのように見たまま編集。
- Word、UpNote、Notion
- 正式には What You See Is What You Get(見たままが得られる) の略。
ハイブリッド型
- MarkdownのソースとWYSIWYG表示を行き来できる。
- Obsidian、Typora
私にはWYSIWYG機能も必須です。VS Codeのようにライブプレビュー機能を持つアプリを使ったこともありますが、Markdownは作業メモを取ることにも使うので、他のウィンドウを開きながら並行で使いたいです。VS Codeのライブプレビューだとプレビュー専用のタブも欲しくなって、Markdownを書くエディタ部分とプレビュー部分を表示させるため、ディスプレイの面積を圧迫してしまうんです。なので、WYSIWYGで表示することも必須なのです。
Obsidianで使っているコミュニティプラグイン
Auto Link Title
URLをコピペするとタイトルを取得して自動で見やすくしてくれる
Canvas Mindmap
- Canvas上でマインドマップを書きやすく補助するもの
- 子ノードの作成をするショートカットキーを割り当てたりできる
- 今は使っていない
Clear Unused Image
- どこからもリンクされていない画像を削除してくれる
- Markdownなのでスクショなどをコピペしていると、スクショを撮り直したりすることでリンクが切れた不要なファイルが残ることがあるが、一括で削除できる
Git
- スマホや他のパソコンとの共有をするため
- ノートのバージョン管理を行うため
Simple CanvasSearch
- Canvas上のメモを検索できる
- Obsidian標準の検索機能ではCanvas内の検索ができないので、それを解決してくれる
Templater
- ノートにテンプレートを適用するときのツール
- コマンドパレットからテンプレートを適用できる
- コアプラグインでも良いかもしれない
Excalidraw
- 簡単に図を書きたいときに使う
- 手書き感が良さげ
Obsidianと共に生きる
今は本当にObsidianと一緒に生きてますね。毎日、仕事終わりに帰ってきてもObsidianに向かい合って、ブログを書いたりアイデアを考えたりしていますね。
私がこれほどまでにObsidianを気に入ったのは、おそらく生産活動として文章というものが性格に合っていたからです。
Obsidianは書く作業を楽しくしてくれるような、そんなアプリかなと。
新しい物が好きな私なので、他に良いアプリがあったらそれも試してみていますが、今のところはObsidianを超えるほど、書くことを楽しいと感じさせてくれるアプリは見つかってないですね。
まだまだ一緒に生きていくことになるので、Obsidianについての知見も共有していきたいと思いました。
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